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謎のモデル「Ox Alpha」をCodexで無料実行する方法(利用できる今のうちに)
CodexでPlusユーザー向けに5時間制限が復活した今、OpenRouter経由で100万トークンのコンテキストを持つ謎のモデル「Ox Alpha」(stealth/ox-alpha)を完全無料でCodexに組み込んで使う方法を解説します。

謎のモデル「Ox Alpha」をCodexで無料実行する方法(利用できる今のうちに)
⚠️ 免責事項・更新情報: ステルスプレビュー期間が終了しました。Ox Alpha は公式に ZAI GLM-5.3-Flash として一般公開(正式リリース)され、現在は無料提供が終了しています。詳細については OpenRouter をご確認ください。
Codexにおいて「ライトで新規のユーザー(casual and new users)」向けに5時間のローリング制限が復活したことで、コミュニティ内、特にGoogle・OpenAI・Anthropicなどのエントリー向けアカウントを複数契約している開発者の間にはかなりの落胆が広がっています。

Codex自体は本当に素晴らしいエージェント型ハーネスです。何度もレビューや修正指示を出して手取り足取り面倒を見なくても、複雑なコーディングタスクを驚くほど自律して完了してくれます。かつての黄金期には、クォータが0%になってもタスクが終わるまでエージェントが動き続けてくれる寛大な仕様や、Plusを含む有料ユーザー全員の5時間制限撤廃といった神対応がありました。これら2つの特徴こそ、私が競合ではなくCodexを選んでいた最大の理由でした。
しかし、ハネムーン期間は公式に終わりを告げ、どちらのセーフティネットもなくなってしまいました。
現在の選択肢・代替ツール
もちろん、Claude Code、Antigravity、Cursorなどの強力な選択肢や、各種オープンソースハーネスも存在します。しかし、それぞれに一長一短があります。
- Claude Code: 複数ファイルの推論能力や自律性では最もCodexに近いものの、リポジトリ規模が大きくなるとトークン枠を一気に消費してしまいます。
- Antigravity: GoogleのエージェントファーストIDEで、洗練されたマルチエージェントやタスク計画が魅力ですが、次世代Proモデルの本格展開まではFlashモデルが中心です。
- Cursor: 専用のAgentモードとComposerにより、エディタ内で完結する自律的な複数ファイル編集やターミナルコマンド実行、自己修復を備えていますが、ヘビーに使うと高速リクエスト枠やサブスク枠を素早く消費します。
- オープンソースハーネス(Aider、OpenCode、Clineなど): カスタマイズ性が高く、OpenRouterなどの外部エンドポイントを繋ぐのも簡単ですが、Codexのようなシームレスな使い心地を得るには手動での設定や調整が必要です。
謎の怪物の出現:「Ox Alpha」モデルとは
そんな中、最近突如として現れたのが 「Ox Alpha」(OpenRouter上のIDは stealth/ox-alpha、表記としては 0x Alpha とも呼ばれる)というステルスモデルです。AI開発者コミュニティで瞬く間に大きな話題となりました。
この謎に包まれたモデルについて、現在判明している特徴は以下の通りです:
- 圧倒的なコンテキストと出力枠: 1,048,576トークン(約100万トークン) という広大なコンテキストウィンドウと、131,072トークン の最大出力を誇り、マルチモーダル入力(テキスト、画像、動画)に対応しています。
- ステルス/匿名の提供元: OpenRouterのステルスプレビュープログラムとして公開されました。コミュニティによるトークナイザーのフィンガープリント等の分析では、中国のフロンティアAI企業(特に Zhipu AIのGLM-5ファミリー)が有力視されていますが、公式な出所は明かされていません。
- ベンチマークの盛り上がり: X上の初期の投稿ではDeepSWEベンチマークで80%を叩き出したと話題になりました。その後のコミュニティ検証では約62.8%〜63%程度とされていますが、それでもリポジトリレベルのエージェント型コーディングにおいて極めて優秀な性能を示しています。
- 完全無料で利用可能(プレビュー期間中): 現在、OpenRouter上で0クレジット(完全無料)で利用できます。
- プライバシーの注意点: 匿名の提供元であるため、プロンプトや生成データが研究用途で保持される可能性があるとOpenRouterから明記されています。機密情報やAPIキー、商用プロプライエタリコードの入力は避けるのが賢明です。
CodexでOx Alphaを無料実行する設定手順
OpenRouterは現在、このモデルをAPI経由で無料提供しています。CodexはOpenAI互換のカスタムAPIプロバイダを設定できるため、Ox AlphaをそのままCodexのワークフローに組み込むことが可能です。
https://openrouter.ai/api/v1 をベースURLとし、モデルIDを stealth/ox-alpha に指定したプロファイルを作成します。そして何より、Codex自身に設定を頼めば自動でプロファイル(ox-alpha.config.toml)や環境変数をセットアップしてくれます:

Codex Desktopアプリを使っていて、OpenAI標準モデルとOx Alphaをワンクリックやコマンドで切り替えたい場合は、CodexにPowerShell起動スクリプト(codex-openai や codex-ox-alpha)を作成させると非常に便利です:

実際に動かしてみた体験
実際に問題なく動作し、完全無料です!
実力をテストするため、Codexの推論レベルを Extra High に設定したOx Alphaに対し、あえて最小限の指示でスタンドアロンのHTML5ゲームを作らせてみました:
💬 プロンプト: "i want you to create a simple html5 based game for me. for the game idea, think whatever you think is interesting. make sure it's unique and fun to play" (簡単なHTML5ゲームを作ってください。ゲームのアイデアは面白いと思うものを自由に考えて。ユニークで楽しく遊べるものにしてね)
追加の指示を一切出さなかったにもかかわらず、Ox Alphaは 「Echo Loop」 というゲームコンセプトを自ら考案しました。タイマーがリセットされるたびに前回の自分の動きが「エコー(ゴーストの分身)」として再現され、過去の自分と協力してスイッチを踏んだりトラップを突破してゴールを目指すタイムループパズルアクションです。

外部依存なしの単一HTML5ファイル(約743行)が一発で生成されました。特に感動したのは、Ox Alpha自身がセルフチェックの段階でゲームバランスの欠陥(逆位相のトゲが重なって通れなくなる壁)を自ら発見し、人間が指摘する前に自律的にタイミングを調整して修正した点です。
実際に生成されたゲームを以下で直接プレイできます:
レビューとまとめ
巨大なコードベースで限界まで使い倒したわけではありませんが、Ox Alphaモデルには正直かなり驚かされました。エージェントによるツール呼び出しや多段階の推論を破綻なくこなし、人間が付きっきりで修正しなくてもタスクをやり切ってくれます。
トレードオフ・注意点:
- 速度とレイテンシ: OpenRouterの無料プレビュー枠で推論レベルを
Extra Highに設定しているため、約750行のゲーム生成に15分近くかかりました。ネイティブのCodex GPT実行に比べると明らかに遅いですが、無料であることを考えれば納得できます。 - 安定性: 無料のステルスエンドポイントのため、混雑時には接続が不安定になったりレート制限がかかる場合があります。
どんな用途に向いているか:
スピードが求められるリアルタイムな対話型開発では、依然としてネイティブのCodexが快適です。しかし、速度がクリティカルではない非同期処理や夜間バッチ、定期実行タスクにおいては、Ox Alphaは最高の無料の味方になります。
私自身、毎日のニュース要約、ポートフォリオに合わせた市場分析レポート、あるいは自作アプリ Alt Games Portal 向けのデイリーミニゲーム自動生成など、速度を重視しないバックグラウンド処理に活用していく予定です。
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